近い将来、中間管理職のマネジメント対象は人間とAIになる。
2020年12月31日付の日本経済新聞「経済教室」の森嶋厚行さんの『ギグ後に来たる未来に備えよ』は、現実味のある話だ。
人間とAIワーカーは共存しながら仕事をしているであろう未来。部下は、同じ会社の「社員!?」と「社外のギグワーカー」(以上人間)。加えて人間以外の「AIワーカー」も部下となって働いている。他方、人間の「部下」も自分自身で「AIワーカー」をかたわらに置くきながら常時自分の仕事を助けてもらっている関係だ。また、<計画や統制>という仕事は人間よりもAIのほうが得意である。ミドルマネジャーの仕事であるマネジメントも、AI分業コーディネイターが肩代わりするようになっていくであろう。
・・・という近未来のマネジメントの話題。
昨年から同じような指摘を「管理職研修」のコンテンツに挿入した。近代の管理の基本原則(スパン・オブ・コントロール)では1人の上司の持てる部下は6、7人程度であるとしている。AIマネジャーであれば、理論的には端末数だけ部下を拡張できるはずだ。
AIマネジャーにデザインされる前に、人間は、近代以降の分業の考え方を刷新し、新しい組織のイメージを持つ必要があるだろう。
近未来が訪れる前に、仕事の起点づくりとしての分業、マネジメントジョブアサイメントを探求する必要がある。
「あたらしい組織」は今後の研究開発テーマとしたい。
日経の大晦日の記事は毎年こんな感じだったのでしょうか?毎年年末はバタバタしていて読んでいませんでした。今年の締めくくりとして面白い記事でした。さて明日、元旦の記事はどうでしょうか・・・。