完全リモートワークの実施で話題になったDOWANGOの夏野さんの講演をお聞きしました。
私はちょうど1年前、DOWANGOの人事責任者にお会いしましたが、まさにリモート移行の準備をされていました。
講演タイトル「“全社員在宅勤務”に成功したDX先進企業が見据える
アフターコロナの働き方」
以下、ご講演の大まかな内容。
20年2月に突然の出社禁止を出した後、準備期間を経て20年7月から恒久的なリモートワークへ移行した。
自宅の技術的環境を整え、電気代の手当はもちろん、毎日管理職から不満を吸い上げることでそれらに対応した。
会社フロアーに固定席が不要な人はアンケートで8割。フロアー改革をして不要者には月2万円の手当を支給。中管理職は以前はできないと言っていたが、つながり感の維持の工夫をすることで慣れてきた。
要らなくなった通勤時間を、家族や自分の時間に使える。副業、兼務の推奨。自分の力を自分で気づく機会になるはずだ。社内では1人2役を進め、1つの仕事ではなく自分の知見を活かすことを始めた。
マネジメントは、テクノロジーを全面導入し、システム(人事の内規、権限)のなどを刷新した。時間管理ではなくアウトプット管理へ。
日本は、3次産業・サービス業のデジタル革命が進まず、生産性は欧米諸国に比してずっと低い。歴史的には2次から3次、3次から次へと進むべきところだが、産業再編が進んでいない。
経営者は、日本の3種の神器である高い個人資産、高い労働意欲、テクノロジーを活かし、過去とは異なるイノベーションを起こすか、後ローバルへ展開するか、両方かいずれかをやれねばならない。
役員会のメンバーを見ても同質の人(年齢性別・・)では駄目だ。経営はハイリスクハイリターン、過去の成功をもとにした調整型ではなく、甘えを断った決断型であるべき。すでに多様性のもとで全員の合意形成は不可能だ。
以上。