10兆ドル(1220兆円)という世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク CEO は、今年の株主宛の書簡で次のように示した。
・ロシアのウクライナ侵攻によりロシアが国際資本市場から遮断され、これまで進展してきたグローバリゼーション前提が変化し、同社を伸ばしてきたとも言えるグローバル化に終止符が打たれた。
・今後は再生可能エネルギーへのシフトが加速する一方、ESG投資の取り組みは難航する
ちなみに、2020年GDPは米国20兆ドル、中国14兆ドル、日本5兆ドル程度であることから、10兆ドルとはどのような金額であるかがわかる。
・デジタル通貨の役割が拡大するとともに、ウクライナ親交の恩恵を受けるのはメキシコ、ブラジル、米国、東南アジアの製造拠点であろう
(参考:2022.3.35日経新聞夕刊)
経営者が聞くべき声とはどのようなものだろう?最近、経営団体や国の示す提言には首をかしげるような内容、時間的にずれたものが多くなったと感じる。 聞き応えのある声とは中途半端な代弁者からではなく、今を見つめたこのような声ではないのか。
原文→
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/2022-larry-fink-ceo-letter